衝撃事実満載!!
アメリカ内戦の深層とロシアの暗躍を超分析!
〜パンドラの箱は開きかけている!!〜#2
ジェームズ 先日、TOCANAのほうではアメリカの中絶の話をしましたが、実はあの問題にはもう一つの危惧があって、それがアメリカの内戦の可能性です。
──それは日本でも言われていますが、本当にあるんですか?
ジェームズ パンドラの箱を開けてしまったと思います。日本ではあまり報道されていないので、多くの日本人がピンと来ていないと思いますが、アメリカでは非常にセンシティブな問題で、極左がかなり暴れています。メディアも完全に中絶容認を是とするニュースしか流していません。かなりいびつな世論が形成されています。
──日本人が思っている以上に過熱しているんですね。
ジェームズ はい。ただし、年内や来年に内戦になるという話ではないのでTOCANAであまり煽ってもどうかと思ったので言わなかったのですが、メルマガではぜひともお伝えしたいと思います。
はっきり言いまして中絶問題は完全に内戦というダイナマイトの導火線に火をつけたとは思います。というのも、今回の最高裁の判断で、中絶の可否については州政府の判断に委ねられました。そうなれば、テキサスのような保守に住む女性が中絶を希望してカリフォルニアに行き、そこで中絶を行ったらテキサスに住民票がある人に取っては違法なんです。しかし、やっているところがカリフォルニアで合法なので住民票を優先するか、場所を優先するかで州同士の争いが現実のものとなります。
2020年の大統領選以降、トランプ派と民主党派の争いというのはあったものの、州単位での争いにまでは発展しませんでした。しかし、中絶を巡っては州の判断ですから賛成州と反対州がくっきり色分けされて法廷闘争になるでしょう。
──州同士の戦いがリアルになると本当に南北戦争の再現になりそうですね。
ジェームズ 今回の最高裁の判決を覆した判事はトランプ派ですから、トランプ派の意向を反映しています。そのため、極左がかなりエキサイトしているんですよ。
──そんなに凄いんですか?
ジェームズ 中絶容認派の極左の中には聖書をサッカーボールのようにして蹴っている映像をTwitterなどにアップしています。こんなことはキリスト教の国では普通ありえません。すでにアンティファ等のコントロールされた反対勢力が動員されています。
さらに、気になるのがロシアの動きです。実はいまロシアがメキシコとテキサスの国境地帯に大量に工作員を送り込んでテキサス分離工作をしているんです。
──えっ、テキサスを極左化しようとしているんですか?
ジェームズ 違います。右派のテキサスにロシアがついて、テキサスのミリシャ(民兵)に資金を送っているんです。ロシア軍がテキサス、メキシコ地帯に派遣されるシナリオがいま進んでいます。ロシアはこの機に乗じてアメリカを解体しようとしているんです。
──ホントですか!? アメリカの右派がロシアと結びつくなんてありえるんですか!?
ジェームズ 実はロシアは1990年代からずっとアメリカの右派を応援しているんです。これに関しては面白いドキュメンタリーがあります。アメリカに亡命して反共となったソ連の元KGBの工作員のユーリ・ベズメノフがその手口を暴露しているんですが、どこで講義しているのかというとジョン・バーチ・ソサエティです。
──ジョン・バーチってずっとトランプを支えてきた極右の人たちですよね。
ジェームズ そうです。アレックス・ジョーンズもジョン・バーチ・ソサエティ出身です。このジョン・バーチ・ソサエティが第二次世界大戦以降のアメリカで初めてDS(ディープステート)という言葉を使って陰謀論を言い始めたんです。
──つまり、ジョン・バーチ・ソサエティの人々はソ連の手口をわかっていたけど、一般の右派は乗せられてしまったと。
ジェームズ 違います。乗せられたのはジョン・バーチ・ソサエティです。というのも元KGBの工作員はソ連がやってきた極左に対する積極工作を暴くと言いながら結局、講義をしながら極右に対する工作をその時から始めていたんです。それが1984年のドキュメンタリーだったんです。なぜかというとあのドキュメンタリーで一気にジョン・バーチ・ソサエティの勢力が活気づいて「極左の背後にソ連がいる、DSは存在する」といった陰謀論が展開されていったんです。いまのDSという陰謀論もソ連が炎上させているといった背景があるんです。
──極右のド真ん中が汚染されていたんですね。
ジェームズ そうです。ジョン・バーチ・ソサエティの原点というのはマッカーシズム、赤狩りです。アレックス・ジョーンズもトランプもロジャー・ストーンも、というかトランプ・ムーブメント自体がマッカーシズムにたどり着くんですよ。
ところが、その赤狩りムーブメントが気づいたら赤を取り込んでしまい、最終的には赤のほうに飲み込まれてしまっていたのです。
──ということはトランプはやっぱりロシア派なんですか?
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