トランプ=習近平会談が終了!! 大きな成果はあったのか? ポイントを簡単解説!!

米中首脳会談が終わった。多くの議題があったものの踏み込んだ話は一切なく、各メディアも「貿易・AIなどの交渉を継続するための枠組みを維持した会談」と評するにとどまっている。舞台裏で何が起こっていたのか? 裏取引はあったのか? などは次回のジェームズ斉藤のレポートでお届けする予定。まずは、今回の米中対談の前提や基礎知識を簡単解説です。
管理人 2026.09.25
誰でも

すでに終了した米中首脳会談。日本時間の25日昼現在、詳しい会談内容についてはまだ出ていないが、大枠では米中の覇権争いを「互いの歩み寄りで歯止めをかけよう」という習近平の「トゥキディデスの罠」提案が大きな注目を浴びている。ただし、それは完全にうわべの話、実際は台湾問題にしてもイラン戦争問題にしても貿易休戦問題にしても大きな進展は見せていない。最も大きな懸念であったAI覇権争いはほぼなにも決着はついていない状態だ。気になる会談時間だが、わずか1時間強。(昨年10月の米中会談は1時間40分、今年5月は2時間15分)。明らかに成果の薄い対談だった模様。

ただし、この会談の実現に向けては米中間でかなりの丁々発止のやり取りがあったのは事実。特に9月に入ってからの動きは激しく、最初に仕掛けたのはアメリカだった。9月4日に中国の偵察衛星「遥感50号02」が軌道衛星上で原因不明の事故で突如分解したという話がXで拡散される。すると、その10日後の9月14日、アメリカが突然「宇宙軌道上に攻撃衛星を配備している」と公式に認める。米中が攻撃衛星を打ち上げていることは以前から噂になっていたが、公式に認めたのは今回が初めて。明らかに「中国の偵察衛星を破壊したのは俺たちだ」というアメリカからの挑発だ。アメリカが中国の偵察衛星を破壊した理由はイラン戦争にある。現在、イランは中国から送られてくる衛星データをもとに攻撃目標を定めている。中国の偵察衛星の破壊はそのデータの提供を停止するためで、イラン戦争の早期解決につながるものなのだ。

一方、中国もやられっ放しではない。アメリカのネックであるレアアースに揺さぶりをかける。中国の税関データによればレアアースの対米輸出量は前月比21%減。前年同月比でも13%減で、米中貿易休戦による重要物資の輸出を通常値に戻すという取り決めをずっと無視していたのだ。しかも、その事実を世界に大きく広めたのが9月20日のブルームバーグの記事。この日はニューヨークのJPモルガン本社において、スコット・ベッセント財務長官と中国副主席・何立峰による実務者協議が行われる当日であり、そこではまさに貿易休戦の延長について話し合われる予定であった。当然、「中国側は貿易休戦を履行していない」と追及するが、レアアースを握る中国側はどこ吹く風であった模様。結局、11月10日に切れる予定であった「貿易休戦」は2ヶ月延ばして来年1月10日まで延長されることになったがこれは単なるモラトリアム期間。協議後、ベッセントは「非常に成功した協議だった」とコメントしているが、アメリカに贔屓目に見ても、成功した協議とはほど遠い。また中国側がノーコメントのまま協議を終わらせているのが不気味だ。なぜなら、中国側には何立峰のほかに国際貿易談判代表の李成鋼も同席していたからだ。この李成鋼がかなりに曲者で、かつてベッセント財務長官にアポなし突撃したことがあり、ベッセントから「非常に無礼」と罵倒されたことがある。そんな突撃野郎をベッセントとの会談直前に国際貿易談判代表という中国側の実務者トップに昇格させて送り込んできたのが中国側なのだ。一方、アメリカ側のカウンターパートは米通商代表(USTR)のジェミソン・グリア。彼も一筋縄ではいかない曲者だ。今後、米中貿易問題はこの2人が相当火花を散らすことになるだろう。

さて、今回の米中首脳会談は9月24日のトランプ=習近平会談はいつも以上にセレモニー的な位置づけで、メインは9月20日の実務者協議だった。懸案のAI問題もまったく煮詰められておらず、会談後の流れがやはり重要となる。

現在、ジェームズ斉藤はトランプ=習近平会談の裏側とその後の両陣営の動きを調査分析中。詳細が分かり次第お伝えしますのでお待ちください!

過去記事は以下のURLをご覧ください。

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