既報通り、沿ドニエストル共和国が「ロシアに介入」を求めました!

昨日の記事通り、沿ドニエストル共和国(トランスニストリア)はモルドバ共和国がトランスニストリア地域の支配を強めようとしているとしてロシアに介入してくれるよう求める声明を発表しました。
ジェームズ斉藤 2024.02.29
誰でも
  • トランスニストリア、中央政府の経済的な締め付けを非難

  • ロシア編入を問う住民投票実施には踏み込まず

トランスニストリアの中心都市、ティラスポリ

Photographer: Anton Polyakov/Getty Images

モルドバ東部で親ロシア派が一方的に分離独立を主張しているトランスニストリア地域は、中央政府が経済的な圧力を強めて同地域を再び支配下に置こうとしているとし、この試みをやめさせるためロシアに介入を求めた。

  トランスニストリアと親欧州派のサンドゥ大統領が率いる中央政府との争いはこれまで凍結状態にあったが、ロシアに対する不特定の支援要請で緊迫化する恐れがある。ロシアがモルドバ中央政府にハイブリッド攻撃を強めるきっかけにもなる。

Russia May Find it Geographically Hard to `Protect' Transnistria

Ukraine resistance is key shield for Moldova 

Source: Bloomberg 

  トランスニストリアを巡っては、ウクライナの被占領地で強行されたようなロシア編入の是非を問う偽の住民投票実施を近く呼び掛けるとの観測もあったが、今回の支援要請はそれにはほど遠い。

  モルドバのウルス駐米大使は28日のインタビューで「トランスニストリアはロシア編入の要請を数十年にわたり続け、以前には住民投票も行った」と指摘、そのような動きは認められないとはねつけた。

  「沿ドニエストル共和国」を自称する同地域は28日の議会で、ロシアのほか国連やその他の国際機関に向けた宣言を採択し、中央政府が最近導入した貿易税を非難した。

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