有料版|トランプの中東外遊は世界がひっくり返るほどのインパクトがあった!! 前編
トランプの中東外遊は世界がひっくり返るほどのインパクトがあったというジェームズ斉藤。日本のマスコミを見ているだけではまったくわからないトランプ外遊の本当の意味と今後について徹底解説する前編です!!
ジェームズ斉藤
2025.05.28
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ジェームズ トランプ大統領がサウジアラビアから中東諸国を歴訪しましたが、これは世界史がひっくり返るようなレベルのインパクトがあって、海外ではかなり大きく報じられています。
——やっぱりあれですか? イスラエルを外したことが大きいんですか?
ジェームズ そこは大きな鍵になります。サウジアラビアまで行ったのになぜ、イスラエルには行かなかったのか? 日本の報道なんかを見ていると例えば産経新聞では「パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルを回避。地域安定に向けた働きかけよりも、富裕な湾岸諸国から巨額の対米投資を引き出す実利優先の姿勢を鮮明にした」となっていますが、これはかなりずさんな分析です。まず今回の中東訪問は第二期トランプ政権における初めての外遊です。サウジアラビアだけではなく、カタールやUAEにも訪問しています。この地域がトランプ政権にとっていかに重要かを示していますが、であるならなおさらイスラエルには行くべきでしょう。いくらガザの件があったとしてもサウジまで来ているのですから普通は行くはずです。それをしなかったということは行くことのデメリットがあったためで、決して「実利を優先」したわけではありません。