ミニ解説|ニューヨーク市長マムダニ誕生と日本共産党のつながり
ジェームズ 日本のメディアがまったく報道しないので、今回、私が注意喚起をしておきます。
——えっ、どうしたんですか?
ジェームズ 日本共産党の田村智子と志位和夫両氏のXのポストの件です。例のニューヨーク市長選で共産主義者ゾーラン・マムダニが当選した際、あの二人は当選を祝うコメントをXにポストしていましたね。
——以前、ジェームズさんが問題にしてましたね。でも、あんなことをしたらマムダニが共産主義者だって言ってるようなものですよね、日本のマスコミが急進左派とか言ってせっかく誤魔化しているのに(苦笑)。
ジェームズ 贔屓の引き倒しではありますね(苦笑)。ただ、それぐらい日本の共産主義にとって、あの勝利は歓喜するような出来事だったのです。なぜ、彼らがあんなに喜ぶのかというと日本の共産主義者を育てたのはアメリカだからです。もちろん、ソ連のコミンテルンが1922年に日本共産党を作ったのは事実です。事実ですが、日本共産党及び共産党に属していない日本の共産主義者が活気づいたのは実際はアメリカのおかげです。
——日本の共産主義はアメリカ主導だったと? 要はGHQの左派が作ったということですか?
ジェームズ それもそうですが、最初に日本の共産主義が活気づいたのは戦前の1920年代、30年代で、日本の共産主義者のほとんどはアメリカに留学して共産主義を学んでいます。ゾルゲ事件で捕まった共産主義者たちもみんなアメリカ共産党からきています。有名な宮崎与徳や北林トモらがそうで、特高警察は北林トモをコードネーム「アメリカのおばさん」と呼んでいたほどです(笑)。それほど日本の共産主義者はアメリカで育成されてくるのです。しかも、ニューヨークで、です。
——まさに今回のマムダニの牙城ですね。
ジェームズ そうです。1920年代、30年代のニューヨークはいま以上にコミュニストの街で、アメリカ共産党という組織もあったほどです。日本人コミュニティで貧しい人はここに全部入っていました。それはいまでも変わっておらず、日本人がニューヨークに留学すると全員意識高い系の極左になって帰ってくるのは、日本人コミュニティがもともとコミュニストの巣だからです。しかし、本人は自分が極左になっていることにも気がつかず、意識高い系のWokeになるのです。こういう人たちが「マムダニはかっこいい」になります。
——日本の共産主義文化って意外にアメリカがルーツだったと。
ジェームズ 戦前からアメリカ・コネクションが日本の共産主義を活気づけていました。ですから、今回のマムダニの当選にしても、日本共産党があんなに喜んでいるのです。しかし、これはとても危険で100年前の日米の共産主義者の連帯を復活させかねないのです。
具体的に注意が必要なのは東京と大阪にあるアメリカ民主党のクラブ「デモクラッツ・アブロード・ジャパン(DAJ)」です。日本で働いている在日アメリカ人民主党員が集まるクラブで、ここがゴリゴリの極左集団になっています。LGBTパレードなんかを主催していたのは実はここです。彼らはこういう工作をたびたび仕掛けてあまりにもタチが悪いので、10年以上前だったと思いますが、私は公安調査庁の職員に「DAJの人間たちが公然と共産主義活動を行っているので監視対象にしたほうがいい」と提案したことがあります。すると公安調査庁は「アメリカ国籍の人間にはできない」と言いました。
——治外法権でもあるんですか!?
ジェームズ いえいえ、日本国内で活動しているので破壊防止法は適用可能です。しかし、霞が関の論理としてアメリカに触れるのはタブーなのです。ですから、日本にやってくるアメリカ人難民はほぼノーチェックです。そして彼らはだいたい民主党の極左ですからマムダニの当選を受けて、今後アメリカの共産主義者の来日は増えると思います。そうなると日本の極左がまた息を吹き返して、いままでもよりも大きな勢力になる可能性が出てきています。
——だから、田村智子&志位和夫の両氏が喜んでいるのか!
ジェームズ ですから、あれは結構、危険なサインなのです。なにしろ、前回の記事でお伝えした通り、いまのMAGAは分裂寸前ですから極左に対する抑えが効きません。チャーリー・カーク暗殺事件以降、MAGAの流れが一気に変わって、極左が急に息を吹き返し始めているのです。
ですので、日本共産党の動きについては十分な注意と監視が必要ですね。高市さんのスパイ防止推進でも対応不十分でしょう。日本はG7加盟国の中で、フランス以外では唯一、共産党が議席を持っている国です。それが自由だと勘違いしている人があまりにも多いのですが、本来は異常なことで正常な民主主義ではあり得ないことです。そもそも共産党は戦前の治安維持法でやったように非合法化するべき集団なのです。それを一刻も早く実現させることが、今回のマムダニ当選から得るべき真の教訓なのです。
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