国際情勢|サウジ空港攻撃をどう読み解くか!! イランの狙いとアメリカの裏事情を徹底リポート!!
ジェームズ これは単なるイエメンのフーシ派のドローン攻撃です。背後にはイランとロシアがいます。先日、トルコ=サウジ=パキスタン軍事同盟が発足したので、それに対する返答です。サウジの空港を狙ったのはアメリカの提供する防空体制などスカスカだということを暴露するためでした。
よって、これはイランが仕掛けたエスカレーションですが、露骨に明示せず、フーシ派を使った形にしています。間接的にアメリカの同盟国に攻撃を仕掛け、同盟関係に楔を打ち、アメリカが介入するかどうかを見定めています。つまり、イランとしても先手を打てば、トランプに再攻撃の口実を与えるので、間接的にやっています。
——サウジを刺激してアメリカの出方をうかがうと。ただ、トランプはそう簡単には動かないですよね。昨日の記事でもあったように、いまは「イランから先に手を出した」という形が重要なわけですから。
ジェームズ そうです。ただし、サウジはペトロダラー体制の保障国なので、アメリカがサウジの防衛をあまりにも放ったらかしにした場合、「米国債をすべて売ってやる」などの脅しを行うこともできますから、トランプとしても再攻撃に嫌々合意する可能性もあります。そうなれば中間選挙前にまた泥沼化し、共和党は惨敗する可能性があります。
——フーシ派の挑発をサウジがどこまで我慢できるかが分かれ目だと。
ジェームズ そうです。理論的にはアメリカとサウジの共同作戦で対フーシ派攻撃になるはずですが、サウジ軍がショボいのとイエメン侵攻になるので、もし実際に動くとなれば、トランプがトルコなどに圧力をかけて徹底的に戦争回避に動くとは思いますが。
サウジもアメリカのそういう思惑を見抜いているので、米国債売却は最後の最後のカードとして温存し、まずはトルコなど地域国家との協力を模索すると思います。また、サウジはイスラエルというカードもあり、そもそも2023年10月7日のハマス奇襲攻撃直前にはイスラエルとディールをし軍事同盟の可能性についても話していました。この方向性を復活させるのはアブラハム合意拡大に繋がるのでトランプ政権も支援します。
いずれにせよ、サウジが米国債売却をしないかいぎり、トランプにとってはサウジの窮状など関係ない話で、むしろアブラハム合意拡大に繋がる可能性を孕んでいるので歓迎すべきことなのです。
結論としてはフーシ派に攻撃させるなどの間接アプローチではトランプは動かず、イランが地域的に孤立するだけです。したがって、イラン戦争の今後のエスカレーションで見るべきポイントは米海軍空母や米軍基地などにイランが直接攻撃するか、否かです。イランが攻撃すれば、昨日お話したようにアメリカは被害者として反撃ができるのです。
過去記事は以下のURLをご覧ください。
すでに登録済みの方は こちら

